carpet-life-vol-84-ウィルトンラグのご紹介

ウィルトン織りってなんだろう?

『ペルシャ絨毯』『トルコ絨毯』『パキスタン緞通』等は「あ~、産地だよね。ペルシャ(イラン)とかトルコとかで作ってる絨毯でしょ~」とイメージできますよね。
『ベルベルカーペット』や『ベニワレン』なんかも最近は知名度が上がってきて「民族の名前だよね!その人達が作ってるやつ!」とご存じの方もおられるかと思います。

じゃあ「ウィルトン織り」って?
地名?民族名?
それともイグサみたいに素材名?
聞いたことある様な気もするけどウィンブルドンと混じってる気もするし・・・
ウィル・スミスでは絶対ない。

答え:『ウィルトン織り』は織りと付いているとおり折り方の種類です!

18世紀中頃にイギリスのウィルトン市で初めて作られたことからこの名で呼ばれています。
19世紀にジャガードという穴を開けたカードと、穴の有無に従って上下する金属針とシャフトを連動させ、カードのパターン通りの模様を織る自動柄出装置により、2色以上のパイル糸による、自由なデザインでの柄カーペットが作られるようになりました。
初めは人力で織機を動かしていたのですがが、19世紀半ばに蒸気機関を用い完全自動化。手織りで生産されてきたカーペットが、イギリスの産業革命で初めて機械化されたという歴史のある織物です!

「機械織り」ではありますが、「織工」と呼ばれる職人の技術が必要で、無地・柄カーペット共にパイルの長さを自由に変えることができ、
また無地カーペットの表面に変化をつけることにより、他のカーペットでは出来にくい多種多様な織り方法が可能であることがウィルトン織りの最大の特徴です。


簡単にまとめるとウィルトン織りは手織りのような風合いを機械織りで再現した、とても繊細な織模様が特徴の高級カーペットなんです!

ウィルトン織りのお品物には嬉しい特徴がたくさんあります。
高い耐久性・遊び毛が出にくい・ノット数によりグレードがわかりやすい・優れたデザイン性などなど…
毎日「しっかり踏みしめたり」「上でゴロゴロしたり」ハードに使うカーペットやラグにはとっても大切なポイントばかり!

●ノット数でグレードがわかりやすい!

●優れたデザイン性

こんないいことだらけのウィルトン織♪♪
ラグモアでもお勧めのウィルトン織りラグやカーペットを揃えております。

うっとりするような緻密さで、さらにヴィンテージな風合いまで表現されていたり 

<SARA – サーラ レッド>:3サイズ

無地でもこんなに表情豊かだったり

<Orhei – オルゲイ アイボリー ->:3サイズ

人気のギャッベ調もお任せください

<Kilis – キリス ブルー ->:3サイズ

ちょっとコミカル(⁉)なデザインも

< Wallon – ワロン グレー ->:3サイズ

こんな豊かな表情やバリエーションはウィルトン織りならでは!

当店ではお取り扱いが無いのですが、日本でもウィルトン織りのラグやカーぺットは作られています。

現在ウィルトンカーペットメーカーは、国内に数社、織機台数も20台程度しか稼働していません。そのため国産のウィルトン織りカーペットやラグはとっても貴重で高級品。いつか私もそんなカーペットやラグの上でまったり過ごしてみたいな~、と憧れております(*^-^*)

歴史あるウィルトン織の魅力。
少しはお伝えすることができたでしょうか??
本日はえのがお伝え致しました。